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ディープ薬物調査結果を読み解く

2006/11/17 11:00 ディープインパクト論

フランスGALOPと日本JRAの共同見解について、私の思ったことを記してみます。

記事元⇒ディープインパクトの薬物検出事案に対するフランスギャロによる処分の決定について
1.  ディープインパクトの診療のためにフランスに出張していた日本人獣医師は、ディープインパクトの担当きゅう務員から「ディープインパクトが9月13日(水)ロンシャン競馬場での調教後に咳をし始めた」と聞いたため、フランスでの滞在きゅう舎担当のフランス人獣医師に相談をし、吸入治療を推奨された。
フランス側の証言は取れていそう。だけど、「フランス人医師に相談し、(日本人獣医は彼に)吸入治療を推奨された」という部分は、今一度注意しておきたい部分。推奨したのか、もしかして日本人獣医の治療方針の主張を追認をした形だったことも説としては有りうる。
2.  日本人獣医師の要望で9月21日(木)からディープインパクトに吸入治療を行うこととなり、日本人獣医師はフランス人獣医師の処方により吸入治療に必要な薬品「イプラトロピウム」を薬局で購入した。
ここまで8日間、どうしても咳の症状が治まらなかった…ということか、これが本当なら感冒にしろアレルギー性にしろ、軽症とは思いにくい。(正に今、私は扁桃腺を腫らして仕事休んでこれを書いているのだけどね。だからこんな時間に更新してたりする(^^;) 咳が2週間近く尾を引いていたとするなら、軽い感冒レベルでは無い気はするんだけど。
これは 3~4日間ぐらい完璧に熱発・感冒・炎症が発症していたんじゃないのかな? それにしたって、完璧な感冒・熱発の発症だとしたら、8日目というのは対応が遅すぎるから、これも何ともすっきりしない。アレルギー性ということか? それとも、噂に在るような咽頭部に何か問題でも?
3.  日本人獣医師は、9月21日(木)~9月25日(月)の5日間、フランス人獣医師から借りた吸入器を用い、担当きゅう務員の手を借りてディープインパクトに吸入治療を行った。
この治療薬の使用には、フランス側獣医師の手に依らず、日本側獣医師と厩務員が施していたと。
ところで、診断して処方する役目のフランス人医師は、一度 処方箋を出したきりで、後はディープに関知していなかったということ?(形だけの掛かりつけ獣医という疑念も?)
4.  ディープインパクトの関係者およびフランス人関係者は、ディープインパクトがイプラトロピウムを第三者から不正投与され得る状況にはなかったと申立を行った。
ここは両者共通なわけね。草野仁がマスコミで言い放っていた「第3者(陣営以外の人物による)の陰謀」は有り得ないと。
5.  このようにイプラトロピウム陽性の原因が特定されない状況の中で、池江泰郎調教師は、日本人獣医師と担当きゅう務員から「5日間の吸入治療中、ディープインパクトが暴れた際にディープインパクトに装着したマスクから容器が外れ、霧状化したイプラトロピウムが馬房床に噴霧したことが、2回あった。」と薬物検出後に報告を受けた。
「池江調教師は(薬物検出の件を調査中に)報告を受けた」「日本側獣医師と担当厩務員で(5日間の治療中に)誤って薬物を馬房床に噴霧してしまった」と。
6.  池江泰郎調教師は、吸入治療を行った際に馬房床に噴霧したイプラトロピウムが、敷料や乾草に付着して競走当日まで馬房に残り、ディープインパクトが競走の前日から当日の間にそれを摂取した可能性があると申立を行った。
ここ、肝心。このあたりの段落は、池江陣営側の「こうだったんじゃないかな」という言い訳が有ったということを述べているに過ぎないのである。「調査の上で、こうであったと推測された」という文面ではなく、「池江調教師がこう申し立てを行なった」という文面に、注意。(些細な違いでバカらしいかもしれないが、外交的な文書とか判決文とかって、そういう部分には神経使うと思うし、そこに大きな意味があると思う。)
7.(前半)  以上の状況から、ディープインパクトの検体からイプラトロピウムが検出された原因は明確には特定されなかったが、池江泰郎調教師は、9月21日から9月25日までにディープインパクトに対して行われた吸入治療において、ディープインパクトが暴れた際に馬房内に飛散したイプラトロピウムが敷料や乾草に付着したにも拘わらず、それら敷料、乾草を入れ替えずに放置し、競走前日から当日の間にディープインパクトがそれを摂取したことにより尿検体が陽性となった可能性があり、その不注意の全ての責任は自身にあると申立を行った。
上で述べたことがしっかりと念押しされている「検出された原因は明確には特定されなかった」と。
そこで、また日本語の罠が待っている。「9月21日から9月25日までに~略~競走前日から当日の間にディープインパクトがそれを摂取したことにより尿検体が陽性となった可能性があり」というのは事実認定や調査の認定ではなく、あくまで「そういう可能性があり、その不注意の全ての責任は自身にある…と、池江泰郎調教師がそういう申立を行った。」ことに注意。つまりは陣営の言い訳を述べているに過ぎない。
(後半)よって、ディープインパクトの管理責任者である池江泰郎調教師は、禁止薬物事案を未然に防止すべき調教師としての責務を十分に果たさず、その結果、凱旋門賞に出走したディープインパクトの尿検体から禁止薬物が検出されたことについて、調教師としての規律違反があったものと判断された。
ここは「少なくとも厩舎の注意義務に問題があり、かつ結果として薬物が検出された事実」は確定したということ。故意や過失や経緯などは、確たるものは判らなかった(それ以上 調べることもなかった)と。

結論として、被告は過失を主張し、検察側は故意を立証できなかった(原因不特定)…と。で、判決として、被告の主張を認めましたよ…と。そゆこと。


さらに、ちょっと私なりに註記しておきたい部分などを。できるだけ詳しく現場に近い人からと思って、須田鷹雄の日常・非日常のところより。

Q(須田)B検体の陽性が伝えられたあと、ルイ・ロマネ専務理事は日本のマスコミに対し「ディープインパクト陣営が期日後まで投薬を続けた」という見方を示していた。今回の発表はそれと異なる内容だが、ロマネ発言は私的見解だったということなのか。今回発表の内容は、事実関係として争いのないところなのか。

A(金田審判担当理事)配布資料の制裁通知文がフランスギャロの最終見解であり、その内容については争いが無い。(須田注:主な事実関係としては26日以降投薬が行われていない、陽性の原因は薬物の飛散である、といった点)

「26日以降に投薬が行なわれていない」とか、「陽性の原因は薬物の飛散である」が事実関係なんて、見解には書いていないのだよ。 「25日までに治療が行なわれ」たことが事実として認定されていて、それ以降は不詳。「陽性の原因は薬物の飛散である」とは池江調教師の申し立ての内容の形で記述されているに過ぎない。

よって、(須田注:主な事実関係としては26日以降投薬が行われていない、陽性の原因は薬物の飛散である、といった点)という断言は、この人が本当は頭が良くて しかも競馬関係に造詣や人脈が深い方だけに、なんか変な意図を感じてしまう。

Q(須田)故意の不正は無かった、とフランスギャロも認識しているということでよろしいか。

A(金田理事)その通りである。今回は制裁金が課されたが、不正があった場合には制裁金だけでなく、調教停止などの処分もあわせて下される。

よくよく考えてみれば、「ディープインパクトの検体からイプラトロピウムが検出された原因は明確には特定されなかった」のに、「故意の不正が無かった」ことが立証できているのか。「故意の不正で在った」ことまでは立証できなかった…というのが本当の意味。神の知る真実が「故意」にしろ「過失」にしろ、文脈はそういう意味である。

Q 調教師はレース前になにを知っており、なにを知らなかったか。

A(池江)治療を行うことは知っていた。薬品については知らなかった。禁止薬物に該当する可能性があることは知らなかった。飛散があったことはレース前には知らなかった。しかし、いずれにしても結果責任は厩舎管理者である自分が負う。

これ…どうですか?、いったい。「薬品については知らなかった」「禁止薬物に該当する可能性があることは知らなかった」って、なんか違和感があるというか、競馬の管理にこんなにもノンビリしていた お爺(おじい)ちゃん調教師 だったんでしょうか?

フランスの競馬って「(不自然な)薬物自体が(当日に検出されるのは)イカン!」じゃなかったでしたっけ。フランスで(ここでは師のいう意味での)「禁止薬物」に該当しない呼吸器治療薬って、どれだけあるんでしょうか?って馬の治療薬に詳しい人に聞いてみたい。

Q「当該薬品は、空気中でそれだけ残りうるものなのか」

A「(西村馬事担当理事)揮発しにくい薬であり、残ることは不自然ではない」

素人の私には、「残ることは不自然ではない」と言われたら、「はぁ、そうですか」としか言えませんね。 誰か薬に詳しい人の話待ち。

Q「敷料の交換などは行わなかったのか」

A「(池江)敷料は遠征先のパリアス厩舎からほぼ無料で提供してもらっており、なるべく大事に使っていた」 ※須田注 敷き藁はボロや尿でひどく汚れた部分を捨て、残りは干して使う。どの程度捨ててどの程度再利用するかはケースバイケース。貧乏馬術部などはとことん再利用。ゼニ余ってた時代の馬事公苑などはバンバン捨てていた。(全くの余談だが須田は学生時代苑に厩舎バイトに行って藁を干していたら、「そんな汚れたところは捨てろ」と言われて貧乏が露見したような恥ずかしい思いをしたことがある)

さて、陣営の申し立てによる「誤って床に噴霧してしまった事件」の日付が判らないのだけども、仮に最終日の25日として、出走前日までが6日間か。「ひどく汚れた部分は捨てて」「残りを干して」それが3~6回繰り返されて、それでも残る確率ってのは、どのくらい何だろうか?と疑問に思った次第。敷き藁の全部に薬品が行き渡ったとか、しかも それが芯まで染み込んでしまったとか、その薬付き藁をディープが食べまくった…とか? う~ん、これは検査精度や検出された量とか出されてみないと…。


「私たちから遠い場所での出来事」だけに、私たちからすると もう「信じるか、信じないか」の世界ですからね。 あとは当然 水掛け論のようになるのかもしれません。

少なくとも「フランスGallopとJRAの共同見解」は認めるとしても、「池江陣営&JRAの主張」は俄か(にわか)には受け入れがたい。もし仮に、私がこれを受け入れる時が来るとしても もう少し時間が掛かるかな。

そんでもって、正直言って、須田鷹雄さんも「油断ならない人だな」 と思いました。

あと、これがもし総て事実だとして…。 薬物検出発表後の「心当たりが無い」「スタッフを信じる」「自信を持って沈黙」(他)などの強弁の居心地がどうも不自然なシコリになって残る。なんか、まだ何かがありそうなんだけどねぇ。


須田鷹雄氏の記事で蛇足感想

例)池江親子厩舎はふだんから薬使って不正しまくりなんじゃないか? →週刊文春に影響されすぎ。むしろ、薬品に対する知識や認識の無さ(特に父)が今回の事件の原因になったと考えるべき。
 ついでに書いとくと、週刊文春の記事は誰(というか、どんな組織の人)が仕掛けたのか、ちゃんと競馬知ってる人なら想像つきますわね。尼崎の事故のときにあることないこと触れ回った連中と似た趣旨だと思いますよ。人の不幸に便乗するというか、利用するというか。また、騒げりゃよくて売れりゃいいメディアがあると。週刊文春つったらそれなりの雑誌だったはずが、実話誌レベルのことする時代になったんだなあというのが私の感想。  さらについでのついでに書くと、毎日新聞がひでえ社説を載せたのは、ダイオキシン誤報事件の恨みを晴らす意図があったのかどうか知りたい。

文春とか新潮とか実話とか読まない私からすると、雑誌の信用性は「推して知るべし」と言われても、ピンとこない。っていうか、それだけじゃ否定しきれていないでしょう?

「文春の記事の内容の真偽」について嘘なら嘘と堂々と否定して欲しかったかな。こんな否定の仕方じゃ、苦し紛れって感じ。

それとも「あの薬物事件は事実だけども、今回のディープとは一緒にしないでくれ」と言いたかったけど、さすがにJRAを刺激したくなかったのかな?


この騒動については宿題ということですね。
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