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ディープインパクト凱旋門賞(4)幻惑の中の消耗戦

2006/11/03 02:04 ディープインパクト論

今ごろ凱旋門賞での敗因なんて綴っている変てこなブログです。まぁ、敗因は色々と考えられるわけですが、ここでは他で語られていないような部分を特にクローズアップしてみています。 ま~、あくまでディープバカの思い込みなんですけどね。

今回は 岡部騎手の「まだまだ」やペリエ騎手のコメントなどで、物議となった「仕掛け」についても、 私見を述べてみます。

あいかわらず、バタバタしたままの文面ですが、お付き合いくださいませ。


前編のあらすじ

武豊がマークするほどの強豪 シロッコハリケーンランを 捨て駒にしてしまうという豪華なディープインパクト揺さぶり作戦を企てたファーブル厩舎。

凱旋門賞の折返し地点、まずはシロッコが挑発を仕掛け、それを遣り過ごしたと思いきや、今度はハリケーンランが後ろからディープインパクトにプレッシャーを掛け続けてきました。

残り1500mという地点から動き出したシロッコは、先頭のアイリシュウェルズに追いついてしまい、そのまま雁行状態になってしまい、 そして一方、ハリケーンランディープインパクトとの併せ馬に近い状態のまま、折り返しの下り坂に突入しました。

仕掛けを狂わせた下り坂

凱旋門賞の下り坂というと、残り1200m地点のあたりでしょうか。 ここでディープインパクトと武豊は 最大の失敗をしてしまいます。

先行争いのシロッコと、併せ馬でプレッシャーを掛け続けるハリケーンラン、 そして掛かり気味になって口を割りつつ走るディープインパクト。 そして、そこは「下り坂」。

ディープインパクトは、つい力んでしまってオーバーペースで走ってしまったのです。

マークをシロッコハリケーンランに合わせていた武豊は、速い流れに気づかなかったのかもしれません。 それとも、口を割るような難しいところが出てしまったディープインパクトを抑えることを良しとしなかったのかもしれません。

この下り坂の地点は、フォルスストレートのずっと手前。そこで引っ掛かりながらの下り坂。 ここで動いてしまったことは、勝負を大きく決めた 隠れた要因でしょう。

ディープインパクトは この下り坂で、シロッコとの間隔を一馬身も詰めてしまいました。

早いか遅いか、フォルスストレートの動き出し

普通の馬なら、フォルスストレートで動き出していけないことは、常識かもしれません。 それは「京都の坂はゆっくり下る」ことが常識のように。

しかし、ディープインパクトは そういう常識で計れる馬ではありません。 この馬は、早めの動き出しで捲くり始め、そして終いにもう一段の加速で切れる脚を繰り出す、そういう馬です。 「ゆっくり下れ」の京都でも、早めに動き出して勝っている、そういう馬です。

ですから、ディープインパクトを良く知っている武豊が、ここで動き出すのは「あるべき姿であった」と言ってもいいかもしれません。 常識から「ここで動いてはいけない」というのは、ディープインパクトには 当てはまらない気がします。

少なくとも、「仕掛けの地理的位置」としては、ここが、ディープインパクトの仕掛け位置なのです。

ただし、もう一方で、「仕掛けの時間的位置」としては、フォルスストレートは間違っていたのかもしれません。

仕掛けの「地理的位置」と「時間的位置」と、私は変なことを言い出したわけですが・・・。

修正できた菊花賞 と 修正できなかった凱旋門賞

過去に、同じように引っ掛かったレース、菊花賞があります。

このレースでは、ディープインパクトは見事3冠を達成した一方、 凱旋門賞では あの切れ味が不完全燃焼で終わってしまいました。 ・・・これはなぜでしょうか。

もちろん、勝ち負けに関しては、相手の能力の問題もあるわけですが、 「本来の能力を発揮できたか否か」は相手のせいではなく、別のところに要因があります。

菊花賞では、引っ掛かったのは 1周目の4コーナーからスタンド前にかけての区間です。 凱旋門賞で引っ掛かったのは、下り坂からフォルスストレートにかけての区間です。 ・・・ここで何がディープインパクトの違いとなっているか、判りますでしょうか?

答えは、「自分の走りを取り戻す時間」です。むしろ「呼吸と走りのリズムを取り戻す時間」と言うべきでしょうか。

菊花賞では、1周目スタンド前で馬群の後ろに付けて、そのまま2コーナーに入り、折り合いを取り戻しました。 そこから、向こう正面の終わり際から動き出したのです。

凱旋門賞では、その「自分を取り戻す時間」が無かったのです。 前に馬が置けない状態で、下り坂で掛かり気味にオーバーぺース、そのままフォルスストレートで進出を開始、そして最後の直線に雪崩れ込みました。 直線までハリケーンランが執拗に食いついていたために、息が入らない展開になってしまったのです。

ギアが掛からなかった理由

ディープインパクトの走りは、走り高跳びのようなもので、 小走りの助走(スタートから道中),大股走りでリズム作り(捲くり),そして踏み切ってジャンプ(最後のギア、切れ味)という段階を踏むことで、 あの能力は発揮されます。

ところが凱旋門賞の場合は、 小走りの助走の部分から 大股走りへの移行が早すぎて しかも力んで走っていたために息に余裕を失ってしまい、踏み切りで息切れを起こして中途半端な結果になった…と表現すれば判りやすいように思います。

ですから、引っ掛かって息が切れそうになった状態では、「リズムを取り戻すこと」が必要であって、 この凱旋門賞の場合では、フォルスストレートでギアを入れなおす準備が時間的に必要だったわけです。 (状況的にそれが可能かどうかはともかく、時間的仕掛け論という理屈からすれば必要であったということ。)

その一方で、終始 ディープインパクトをマークしていたレイルリンクは、 フォルスストレートで 一呼吸二呼吸の間、息を入れさせて、しっかりと追い込み体勢に移行しています。

何が間違いだったか

フォルスストレートで動いたことが問題というより、 その前の下り坂での走りの狂いによって フォルスストレートでは既に勝機を失いかけていたと思うのです。

武豊は、「ディープインパクトらしい位置」での早めの仕掛けだったと思うし、 あの展開なら「無理をして前に行ってしまったシロッコ」と「併走を続けたハリケーンランの閉じ込めの成功」によって、 この2頭には負けない展開だという計算が成り立っていた…、そこまでは武豊の力量だと思います。

ただ、計算違いだったのは「下り坂のペ-スの扱い」と「相手の勝負馬の見極めを誤った」ことでしょう。

スローペースのように見えて、先行勢がボロボロになったのは、こういう駆け引きによる消耗戦が行なわれたからだと思います。


あとがき

凱旋門賞の敗因は、人によって色々とあると思います。 全てが敗因の一つといってもいいのかもしれません。

もし斤量がもっと軽かったら、先着できていたのかもしれません。 もし馬場がもっと走りやすかったら、先着できていたのかもしれません。 騎手の仕掛け時が違っていたら…とか、血統的に…とか。

ただ私は、「ディープインパクトらしい走りが出来たかどうか」という観点からして、 1~2馬身分のハンデがどうこうというより、もっと別の理由が欲しかったという思いがありました。

追記(11/07)

この凱旋門賞で強く感じたことは、「敵地(アウェイ)戦ならではの苦しさ」です。

人気のある能力馬が、敵地で「勝つ」には、敵軍勢の「勝たせない布陣」を潜り抜けて、なおかつ「力で捩じ伏せる」ということが必要なんですね。

今回の凱旋門賞の挑戦は、「フランス人の凱旋門賞の執念に、日本人は敵わ(かなわ)なかった」…そういうことです。馬主も調教師も騎手も、甘かったんです。馬は「日本近代競馬の結晶」とかのレベルだか何だかは知りませんが、色々な意味で甘かった。ファンも、マスコミも、そしてJRAも、薬物検査もね。(註:ファンが熱心に応援していることを誹謗していいるわけではなくて、日本競馬全体に ここで気を引き締めて 精進する課題が山のように有る…ということです。)


一応、これで勝手な回顧は終わりますが、 あとは目下の疑惑か策略か 、あの「薬物検出」に関して、もし何も明白ならないままで幕引きになるようなら、 私なりに勝手な憶測を書いてみたいとも思ってます。

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[Comments]ディープインパクト凱旋門賞(4)幻惑の中の消耗戦 投稿欄

248 ★ さん @ 2015/11/08 17:59 [編集]
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このコメントは管理者の承認待ちです
244 ★ さん @ 2012/04/04 10:45 [編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
232 ★ かわさき さん…URL @ 2010/05/17 00:15 [編集]
すごい競馬知識ですね。
よかったら弟子にしてください、多少なら謝礼もだせます。競馬教えてください。

[コメントの投稿] ディープインパクト凱旋門賞(4)幻惑の中の消耗戦




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