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血脈を維持する使命

2006/06/11 20:06 血統論に噛み付き

今週は調教通信をお休みしましたし、来週も所用のために調教通信が出せそうにありません。そこで ボツにした記事ですが、空き埋めに残しておきます。


サラブレットの血統には厄介な制約があります。

まず、自由勝手に配合相手をもってくることは許されず、雑種はサラブレットとは認められない。 例え、サラブレット以外との配合で素晴らしい成果が神に約束されていたとしても、それはサラブレット界では許されない。 サラブレットは サラブレットと交配せねばならない。(ま、原則論ですけど)

では、サラブレットと交配するにしても、閉鎖的なサラブレットの血統界の、さらに小さな一国のなかでは、ときに行き詰まりを見せる危険がありますよね。

それは、サラブレットの世界では、交配の相性を見極めることよりも、良い馬という結果だけを安易に求めるがゆえに、熱狂的に一種牡馬に偏りが生じ、それが同系血の氾濫となり、意義の薄い近親交配が増えてしまう不安があります。⇒*1

また、遺伝の突然変異を期待してみたところで、そんなことはそうそう起こることは無いですし、 しかも 人間側の都合の良い方向への突然変異などは、確率的に 到底 期待できません。⇒*2

近親交配の濃密化は許されないが、しかしサラブレット同士でないとサラブレットとして存続が許されない。 これは矛盾といえば 矛盾なのだけど、さて・・・この矛盾をどうすれば良いのでしょうか?

答えは「サラブレットの血統世界内で、異種系を複数 作って 共存させていく」しかないのです。

これが、サラブレット同士の交配を続けながら、近親交配の行き過ぎの制御弁となる方法だと思いますし、というか、それは必要条件だと思います。

世界では、アメリカ、アイルランド、イギリス、ドイツ、イタリア、カナダ、日本 などが馬産を行なっているわけです。まず第一に、競走馬生産を行なっている それぞれの国で、それぞれ独自に固有血統を保持するのが、最も自然な形ではないでしょうか。

さらには、様々な距離や路質での路線を維持し、血統に多様性を許すようにしなくてはいけないでしょう。 最近の傾向のように 短距離傾倒 が進んでしまうと、一血統に収斂してしまう危険があります。

だから興行面だけを考慮してレース体系を整備してしまうのに、少々不安を感じます。 遠い将来の競走馬生産のための遺伝子的財産を 私たちの世代で滅ぼすことになる・・・そういう危険を意識する必要が有るでしょう。

世界的な競馬(競走馬生産)国となろうとしている(もはや成っている)日本は、幾つかの血統を財産として維持する使命が間違いなく有るように思うのです。

(よくよく考えてみれば、いざとなったら海外から異系を輸入すればいいだけの話か・・・)

付記

*1「血統の行き詰まりは、配合にセンスのない人間にも問題がある」
特定の血統が熱狂的に支持された後、血が氾濫して衰える・・・と一般的に言われているが、配合相手を見極めれる作業をしっかり行なっていれば 近親交配でも問題は抑えられる。 血が氾濫といっても、交配という作業を繰り返している以上、各馬各血脈によって 受け継いでいる遺伝子・要素に幾らかでも違いが出てくるはずなのだから。
血の氾濫による衰退の問題は、種牡馬の血に頼りきりになって その血統の特徴と、交配する相手との相性を考えることが出来なくなっている人間のソフト面の問題も小さくないと思う。
*2「突然変異は期待できない」
生物遺伝で教授が語っていたけど、「突然変異は基本的に不利(悪い作用)であり、良くても せいぜい中立(作用効果なし)である」。 というのは、突然変異が起こらずとも その種は既に環境に適応しているというのが通常であり、そこでの突然変異の発生は それから逸脱する意味なのだから、悪いことがあっても良いわけが無い ということ。
競馬で言えば、サラブレットそのものが、それまでに競馬で人間が長い時間を掛けて求めてきた形態=ほぼ完成形 なのだから、たとえ万が一 突然変異が起きても 競馬形態に大きな変動がない限り それを上回る形質の出現という可能性は ほぼ皆無だと想定されます。
*3「ラムタラの失敗」
海外のブランドに熱狂することの多い この日本人が、独自の血統の保持なんて大丈夫なの?って感じ。 ノーザンテーストやサンデーサイレンスによる夢を狙いすぎだろうと思う。 ラムタラなどは ちょっと期待の方向が間違っていた気がしてならない。
アラブの熱心な馬産家が、優秀な馬を世界中から買い漁っているが、あれはあれで理解してる。 最高の馬から究極の馬(血統)作りを目指しているんだろうな・・・と。 彼らに配合の論理を聞いたことが無いから、何とも言えないけどね。
ラムタラが素晴らしい馬であっても、種牡馬として爆発的な結果が出せないように。 もしも、優秀な馬だを付ければ良い・・・と配合を考えないならば、それが失敗することは目に見えているけど。
例えば、日高のラムタラの失敗は、ラムタラの血にあるのではない。それはラムタラの血を活かせない人間側の問題もあったのでは。 ラムタラのような馬に、とくに「ノーザンテースト」や「サンデーサイレンス」のような爆発を期待していたとしてしたら、的外れなんだと思う。 彼には彼なりの長所があると思うし、それを活かせるような配合を考えるべきではなかったかな?
勝手な私見だけど、ラムタラは産駒で爆発するタイプでは無くって、ブルードメアサイアー(母父)などになってから 評価が決まる(地味に評価が上がる)馬だと思う。
*4 「蛇足」
そこでまた疑問なのは、日本が役割を担う血統とは 何ぞや?ということになる。 ま、ハッキリ言って、ここまで ノーザンテースト と サンデーサイレンス が滲み込んでしまったのだから、 これからは この血統込みのどこかの血統だろうけど。
しかし、日本が 一つでも血統をきちんと維持できるのだろうか?という不安もあったりする。 単に血統上に名前を残すということでは意味が無いのは言うまでも無い。これは遺伝子という本質を問うている問題なのだから。 (最近の活躍馬で 3代以上の内国産血統を持っているのは スペシャルウィーク と その娘の シーザリオ ぐらい・・・? メイショウサムソンも内国産血統を持っているけど、現在 2冠馬ながら種牡馬としてどうなのかは、まだ微妙だよね・・・)
もしも将来、日本がブリーダーズカップを勝ち捲くるような成功を収めた時、それでも 将来に亘って 「海外血統 日本生産馬 」を認め続けてくれる保障は有るだろうか?という不安もあるのです。 海外の脅威に怒ったアメリカ側が「ブリーダーズカップで 血統の国籍条件(内国産の血を持っていない馬は、その国の代表とは認めない)」なんて条件を付けない・・・なんて保障は 見あたらない。 ま、考えすぎですが。
そのとき、それでも世界トップクラスの生産を誇れるのか? 実は将来の日本は、海外血統を即席配合でないと生産できない国かもしれない。食料自給率が低いように、血統自給率が低い国。 日本に そんな恐さが無いわけじゃない。

あと書き・・・血統知らずの自分があれこれいうのは変なので、前回の記事を読み返して見えて、もう懲りて、もう血統関係の話題は避けようと思っていたのですが・・・。

「血統を残す哲学」とか屁理屈書いているわけだけど、なんでそういうことを血統知らずの門外漢(謙遜とかじゃなく、ほんとに)の私が 一人遊びのように書いているのかというと、競走馬生産に 何となく危機感を感じているからです。

ただでさえ 一種牡馬に偏りが出てしまうのが、サラブレットの歴史。

さらには、今の日本では馬産が厳しく 馬が売れない、「血統の箔に頼る馬作り」を強いられているような状況では、本当の良い競走馬生産は難しいだろうと思うのです。(生産と配合育成は また違う分野ではありますが。。。)

セリが機能しにくい日本では(かつてよりもセールが馴染んできたけど)競走馬の売買など どうなのでしょうか? 近年、競走馬の頭数安定に貢献している一口馬主クラブは 色々と制約や問題もあるわけで、このまま今後も存続できるのか?このままでは、危機的な状況が来るのではないか?

血統も世界の競走馬の生産事情も、私は てんでワカランチン人間ですが、ぼや~っと不安は感じるわけで。

私は やっぱり、活躍した馬が北海道などに戻り、その子供が競馬場で姿を見せてくれるような 競馬の姿を残して欲しいな・・・と。 馴染みのある馬の子供が、競馬場に現れ それを応援し 活躍し、さらにその子供が・・・という「血のロマン」ってものは 競馬の世界に残って欲しいなぁ。

ま、それは勝手な期待で、どうしても残せないのなら 残せないで、それは仕方無いんだけど。

海外のように 苦しくても何とか生産を続けるのか、香港のように馬産を諦めて 興行主体にするのか、それとも日本らしく「海外の血統を利用して 日本馬を作る」という形式に特化していくのか。

こんな弱小ブログで なにを書こうと、世の中は ビクともしないわけで、タワゴト書いたからって何かが起きるわけじゃないけど。 書くことによって、自分の考えに整理をつけている自慰の記事です。

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