調教帰りの逍遥馬道で

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ITEM: 2006年10月

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【スプリンターズ ステークス】調教通信

2006/10/01 09:31 調教診断通信

いよいよ、秋のG1 第1弾です。 そして、夜には ディープインパクト凱旋門賞に挑みます。

記号説明:◎優>○良>△稍良>+並>▼疑|☆…好走する要因あり 馬券的期待値が高め|#…好走を妨げる要因があり 馬券的期待値が低め|

  1. ビーナスライン‐追い切りが霧の中。調教時計としては及第点。|
  2. タガノバスティーユ‐ズブさが解消できていない。|
  3. [外]レザーク‐及第点のスピードは見せている。|
  4. メイショウボーラー‐動きは良いのですが、かつてより反応が鈍くなっている。やはり距離不足か。|
  5. シーイズトウショウ‐馬体重を落としての中2週では調整に苦労するも、調教の動きは今なお上々。ただ、牝馬なので 出涸らしになっていないか パドックで点検したほうが無難。|
  6. ゴールデンキャスト‐能力自体は有るのですが、ヤル気が感じられない。パドックでの気配待ち。|
  7. オレハマッテルゼ‐休養明け、どうも調教時計が冴えない。|
  8. キーンランドスワン‐思うように走らないので、追い切りを強化するも、どこまで。|
  9. [外]ベンバウン‐軽い追い切りが一本のみなので、高い評価はしにくい。調子落ちとは限りませんが。|
  10. ブルーショットガン‐順調に好時計。あとは脚質の問題か。|
  11. タマモホットプレイ‐一週前にビッシリ追ったので、当週追い切りはこんなもの。|
  12. シンボリエスケープ‐馬に闘志が出てきて、馬なりで好時計。|
  13. [外]テイクオーバーターゲット‐好時計を出し、順調そのもの。|
  14. [外]サイレントウィットネス‐昨年よりか僅かな衰えはあるようですが、それでも気合と能力は未だ通用するレベル。休養明けとしての不安は感じられない。あとは、有力馬とマークされても それを跳ね返す精神力の問題。|
  15. ステキシンスケクン‐さすがにここでは能力面でレベル的に苦しさは感じる。状態は悪く無さそう。|
  16. チアフルスマイル‐追い切りは好時計、終いで11.5は さすが。ただ、素直な気性ゆえの猛時計かもしれず、当日の馬体重などに点検は必須。|

競馬 フォトパネル&ジグソー

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すぷりんたS 個人的反省会

2006/10/01 18:10 競馬雑記

優勝のテイクオーバーターゲットは、強かった。自分でレースを率いて 他馬を交わさせないまま2馬身差は、完全勝利。

2着のメイショウボーラーは、陣営が先行を意識し、雨が降り始めた時点で、充分に好結果を想定していた。 時計が掛かり始めれば、マイラータイプなだけに 強引に先行しても 粘る能力がある。 時計の1分8秒5の2着は納得の数字。

何はともあれ、タガノバスティーユの3着ってのは、想定外の馬だった。 これは 「まだまだ調教を診る目が出来ていない」ってこと。

中間は開くわ、栗東坂路38秒台しか出せないわ、併せ馬で500万下馬を交わせないわ で、 これで「良い調教です」とは とても思いつかない。

強いて言えば、「1分8秒台の決着になったこと」と「内枠からの経済コース」という有利な要素はあったのだけど、 それだけで済ませてはいけないでしょう。後方待機から最速の上がり時計で潜り込んできた。

今回のこの馬に関しては、競馬をもっと勉強しなくてはいけないという反省材料。

4着のサイレントウィットネスは、思った以上の馬体増だった。 576Kgは 重すぎで、せめて560kg台にして欲しかった。それが、最後の中山の坂で堪えた様子。

調教が幾らか軽めだったことは 気には していたけど、反応が良かったし、、、 休み明けのわりに動きも結果も良いだけに、追い切り後の飼い葉管理調整などの失敗かしれない。 …いや、事前から太め情報が出ていた以上、見る目が甘かっただけ。

2着~4着は同時計だけに、外枠が響いたところもある(2着2枠馬、3着1枠馬)けど、 本来(の状態)なら この着順では無かったろう。

5着のベンバウンは、こんなもんじゃないでしょうか。 欧州の短距離(5f戦)で戦ってきた馬で、日本の高速馬場が幾らか湿ったことで、ペースが嵌った…という感じ。 とくに感想無し。

シーイズトウショウは、微妙だなぁ~。

「馬体重が、さらに4Kg 減らしたこと」「きついローテ」「外を周ってきたこと」…。敗因は幾つか候補があるけど、どれが敗因として正解かが判らない。

牝馬は、追い切りでよく見せても パタッと走らなくなるから、難しいね。

シンボリエスケープは、前に居たキーンランドスワンに進路をカットされたか?

ま、この短距離戦で、内枠で、仕掛けどころを過ぎても 脚が動いていない、シンボリ馬の方も、問題なわけだけど。 とっとと仕掛けて馬が動いていれば、招かずに済んだ不利。

でも、確変モードが切れたら、スカ続きです。 キッチリ診て、信頼されるような調教診断にしたいと思ってます、はい。


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ディープ考察を再開することに?

2006/10/02 21:12 運営メモ

以前には たびたび綴っていたディープインパクト考察。 春の天皇賞のことも書こうとしたのですが、これまで書くことはしませんでした。

なぜかと言えば、天皇賞のディープインパクトは、 あまりに完璧で あまりに強すぎて、それは まさにディープインパクトの全てであり、 その現実の映像以上のことを、何を書いたらいいのか判らなかったからです。

おそらく、続編は もう書くことは無いかもしれない…と思っていました。

ですが、いまの私にはテーマが山積みです。 どこから解きほぐそうか、どういうことだったのか。 そこには一つ二つのトリックでは済まないミステリーを目にしました。

そう、ディープインパクトは、 かのロンシャンの地で 今までに見せたことの無い形で 敗れたのです。

素晴らしいスタート、驚きの先行策、どうしてもギアが入らない仕掛けどころ、そして差し返されるゴール前。 …それは、ディープインパクトらしくないディープインパクトでした。

単に能力の差で負けたというなら、それは仕方ないことで、何も思案するようなことはないのです。単に凱旋門賞を能力差で負けたのなら、屁理屈の考察を綴ることでもないのです。

ただ、あれは 期待していたディープインパクトとは違うものでした。

・・・・おそらく、原因は一つではないでしょう。 調教、馬場、展開、血統、走法、斤量、それら全ての事情が、凱旋門賞で一つに収斂したように思います。

そして、それは今後 凱旋門賞に挑む日本競馬にとって、教示となるケースではなかったかな?と思います。


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【毎日王冠】調教通信

2006/10/07 11:47 調教診断通信

ここのところ 仕事もそれ以外でも 多くの時間を割くことになって、平均睡眠が4時間弱で生きているミューです。

なので、平日の更新がなかなか出来ずに、たびたび訪問してくれる方々には がっかりさせて申し訳ないです。今週の調教通信は この毎日王冠だけです。 m(_ _)m{ペコリ

記号説明|◎優>○良>△稍良>+平凡>▼疑問 |☆好走する要因があり、馬券期待値が高め|#好走する能力はあるも、好走を妨げる因子があって、馬券期待値として低め(キルトクール馬)|

  1. サイドワインダー 「平凡な印象。前走より追い切り時計が遅いことに関しては、とくに問題は感じません。」
  2. ダイワバンディット 「状態は維持できていると思いますが、気持ち甘めの追いきりが終いの粘りに影響するかも。」
  3. メジロマントル 「一叩きして、その好調さを維持しているという印象。」
  4. カンパニー 「調教全体の雰囲気は良いです。ただ、過去の調教や成績を見ると、叩き良化タイプという見方もできます。」
  5. オースミグラスワン 「負荷のある調教で好気配。この距離では脚が渋いかもしれませんが、距離延長や馬場の悪化など時計が掛かれば、浮上の可能性。」
  6. クラフトワーク 「反応が良く 鉄砲は利きそう。」
  7. アサクサデンエン 「動きはよいです。ただ実戦のペースには慣れていない不安があるので、直線勝負の展開が欲しいことろか。」
  8. ロ ジ ッ ク 「仕上がり手前ながら良い動き、できれば一叩きした方がいいし、時計も掛かったほうが良い。ただ武豊は、仕上がり途上の馬をそれなりに走らせる騎手。」
  9. グレイトジャーニー 「調教はしっかり消化できていて、状態は良さそう。ただ、スタートが早くない馬。」
  10. ダンスインザムード 「反応が鋭敏で、乗り込みもしっかり出来ている。ただし、こういう馬は'休み明けはひとまず試走させたい'タイプ。」
  11. ハットトリック 「平凡な気配で、終いの脚が不発になりそう。」
  12. マルカシェンク 「調教からは高い潜在能力を窺えるものの、調整局面の追い切りという感じ。パドックで肉付きや馬体重に注意。」
  13. ローエングリン 「前走よりも幾らか良化。人馬 共に府中得意なので、ここは好機か。」
  14. サクラメガワンダー 「調教での能力的気配としては最高レベルで、あっさり優勝もあるかもしれないが、1800mには まだ調整の余地がある段階という感じ。」
  15. テレグノシス 「調教の気配としては 地味ですが、上がり33.1を出した前走と 出来は同等に見えます。調教気配以上に走るタイプか。」
  16. ダイワメジャー 「もうすっかり大人になったなぁというのが第一印象。気負うようなところは無いようですし、調教としても良い感じ。ただ、落ち着きが出たというのが闘志喪失でなければ…、パドックで気配に注意。」

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調教診断 通信簿(4中山・3中京・2札幌)

2006/10/07 19:22 調教通信資料室

ちょっと遅れましたが、前開催分の調教通信の通信簿です。 (◎>☆>○>△の評価順位として、上位3頭の単複馬ワイドBOXの収支成績。同評価は内枠馬を優先とする)

さて、収支的成績は…っと。

紫苑S(ハズレ)
チャームアスリープ 14着(4番人気)
コスモプラチナ 11着(9番人気)
ケンブリッジマイア 5着(15番人気)
セントウルS(単:440,複:160+220,拡:550,馬連:1,320)
ロードアルティマ 16着(3番人気)
スイープトウショウ 優勝(1番人気)
テイクオーバーターゲット 2着(2番人気)
京成杯AH(単:1,900,複:640)
ワディラム12着(7番人気)
ステキシンスケクン 優勝(10番人気)
ペールギュント 9着(5番人気)
ニューマーケットC(単:1,260,複:170+360,拡:760,馬連:1,950)
コスモマーベラス 2着(2番人気)
スプリングドリュー 優勝(5番人気)
チョウカイフライト 6着(4番人気)
ローズS(複:130+440,拡:1,180)
フサイチパンドラ3着(2番人気)
シェルズレイ2着(8番人気)
ニシノフジムスメ4着(3番人気)
おおぞら特別(複:240円)
デアテンビー13着(11番人気)
チリエージュ3着(2番人気)
クイーンアイリス6着(4番人気)
オールカマー(ハズレ)
メテオバースト9着(9番人気)
ドリームパートナー8着(7番人気)
エアシェイディ5着(1番人気)
札幌2歳S(複:250円)
アドマイヤヘッド2着(5番人気)
クレバードラゴン11着(11番人気)
フサイチオフトラ4着(4番人気)
スプリンターズS(複:180円)
シーイズトウショウ8着(2番人気)
シンボリエスケープ13着(7番人気)
テイクオーバーターゲット1着(1番人気)

収支成績

  • 単 勝 :3,600/2,700(回収率 133.3%
  • 複 勝 :2,790/2,700(回収率 103.3%
  • 馬 連 :3,270/2,700(回収率 121.1%
  • ワイド:2,490/2,700(回収率 92.2%)

…以上のように、前半で せっかく勝ち越したんですけど、後半のカスリの連続が…(;_;)。

ワイドが ちょい赤字になってしまいましたが、これだけの結果は良の評価かな。

あくまで「予想のお手伝いの調教診断」を目指しているので、(以前から書いているように)私としては複勝の回収率を重視しています。その点では 103%ってのは、大喜びってわけにはいかないけど、及第点はもらってもいいかなぁ。


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まいにちおうかん 独り反省会

2006/10/09 21:02 競馬雑記

う~ん、今回に限っては、あんまし反省するポイントが見つからないなぁ。 上位0.4秒以内に9頭が飛び込んでいるから、展開や騎手の要素で決まったような感じ。

ダイワメジャーは、喉鳴りや東京コースとの相性が言われていたが、優勝。

追い切りでは、若い頃のようなムキになる気性が解消されて、すっかりオトナ。 これならペースの緩急に対応できる、その通りのレースとなった。

ただ、これで喉鳴りの問題が解消されたと即断しない方が良い。 今回は、気性が落ち着いたことでムキにならず、またストレスの無い位置取りと、途中でペースが落ち着く展開とが揃った。 それらは喉鳴りの問題を緩和させる要素でもあるように思う。

これで距離が小回りのマイルだとかで、終いに速いペースが長く要求される展開になったときに、 喉鳴りの症状が再発しないかどうか、を確かめてみたいところ。

(激しい先行争いや、スローから雪崩式の加速展開でもあわてずに、差しの脚質が出来るようになれば、いいのだが。)

2着のダンスインザムードは、ま、その気になれば、当然の好走か。 馬の前のめりの気性が幸いしたように思う、休み明けに理想的な走り方。 騎手の意思どおりに動いたら、危なかったかもしれない。

これで余裕残しということだから、これが凄いな。天皇賞に出るとしたら、うるさくなりそう。

3着のローエングリンは、もう相性というしかないハナ差。中団から伸びてきた。 調教通信でも書いたけど、人馬ともに府中に合いますからね。

4着のマルカシェンクは、仕上げ不足も地力で取ったかな…と言いたい所だけど、 追い切りで追い過ぎて、なんか仕上がり過ぎてしまって、上がり目が無いかもしれない。 次走の調教や馬体重には一応注意した方が良さそう。

5着のカンパニーは、追い込みに徹した分、府中の直線でも間に合わず。 騎乗は そんなに悪いという感じもしなかったような。

グレイトジャーニーは7着。 ゴール前までは3着はあるかどうか という上位に残っていただけに、惜しかったな。 調教は前走も今走もいいのに、結果が出ない。。。

ロジックは、前を塞がれた不利の時点で、先が有るし、 お手馬 兼 代打騎乗でもあるので、もう無理させなかった。 着順は惨敗だけど、力負けではなく 脚を温存したと見た。

オースミグラスワンは、騎手の判断が悪い。 今回のこの馬で、後ろからキレ勝負にするのは、わざと負けるようなもの。 次走、「馬を動かす騎手」に替わったら、芽が有るかも。

サクラメガワンダーは、稽古乗りでしょう。 幾らか調教が浅いので、叩かないと終いが持たない感じはあった。 次走、どういう調教をするか、どういう乗り方をするか、確かめてみたい。

アサクサデンエンは、調教不足で速いペースに行ってしまった分、脚が止まったのかな。表面上は仕上がっているが、中身が付いていっていない…という例のような気がする。

問題はハットトリックかなぁ。 いくら角居厩舎とはいえ、ちょっと冴えを見せてないなぁ。 次走の追い切りで、栗東CW終い1Fだけでも 11秒台前半でビシッと締めてくれると、復活の期待が出るんだけども。


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ディープインパクト凱旋門賞(1)一世一代の勝負に出なかった馬主の甘さ

2006/10/12 00:22 ディープインパクト論

恥ずかしながら、下書き・考察まとめ の段階ですが、前倒しで出していきます。

有馬記念編あたりでは、限られた時間で、考察という かしこまったものを書こうとして、遅れたことの反省からです。(後日、推敲整形していきたいと思います。m(_ _)m)

他に優れた考察・回顧などいくらでもあるのですが、弱小ブログの気楽さもあって ここは率直に自分の意見感想をまとめてみます。


ディープインパクトの年内引退が急遽 決定だそうですね。

まぁ、予想はしていたけどね。 クラシック3冠,春の天皇賞,凱旋門賞まで行っちゃうと、あとは格落ちのものしかありませんから。

来年の凱旋門賞やブリーダーズカップという舞台もあるのだけど、そんなものはあまり期待できないと凱旋門賞3着で思ったのでしょうか。

ここは堅く、「シンジケート」という進路を取らせて、確実に金と次世代を残すということですね。

「競走馬の資産運用」という観点からすると、 華々しい経歴を手に入れたのなら、経歴に汚点が付かないうちに さっさと引退するのが、 もっとも効率の良い方法です、キングカメハメハのように。

11戦10勝 2着一回、それで凱旋門賞3着ときて、そろそろ頭打ちだと思ったのでしょう。 株で言えば売り抜けようと、相場的には ここが潮時と、判りやすいと言えば判りやすい行動です。

私が打算的な馬主なら こう考える…

凱旋門賞の3着という結果はマイナスではないが、それほどプラスにもならないな。というか凱旋門賞で3着止まりじゃぁ、わざわざ来年まで現役続行して海外に挑戦しても (ブリーダーズカップとか出ても)、大して上積みは見込めなさそうだ。もう3歳優遇の凱旋門賞はこりごりだしね。

海外に売ることはしたくない(できない)し、これ以上に評価を上げてもシンジケートから生まれる金額の限界ってものがある。

国内のそれなら、ここで引退させて経歴に傷つけない方が、金になる。ここが利益確定の頃合だな

種牡馬入りが待ち遠しいとするにしても「凱旋門賞への挑戦を以って 引退する」としなかったあたりが、計算高いというか。

でもそれだけ「計算的に判りやすい」ってことは、この馬主って、「あまりファンとか競馬の盛り上げなどに関しては それほど価値を認めない人で迷いは無かった」ってことなのでしょう。

それよりも、私はこの凱旋門賞3着後というタイミングでの、急な年内引退発表には 「(馬主は)凱旋門賞を本気で狙っていなかったのではないか?」という疑問をさらに強くしたのです。

別に、馬主すべてにフサイチ流を求めるのも無理があるとは思うけど、それでも実績重視・ビジネス重視の馬主なら凱旋門賞は大きなチャンスであったはずで…。

ならば・・・・と私は今思うのです。

では、なぜ 凱旋門賞という一世一代の大舞台を、真剣に挑まなかったのでしょう?

前哨戦を使わなかったことは、後から言っても仕方ないだろう…という声は多くあります。 きちんと仕上がっていた、休み明けでも仕上げる方法であると力説する人もいます。

「日本は強い追い切りで仕上げるから、ぶっつけでもいいのだ。」という理論には、 調教を診ている私としては 全面的にはちょっと賛同できないのです。(もしも それが競馬に関わるプロ記者などの意見だとすれば、もっときちんとご意見を伺いたい所です。)

確かに「馬体」という身体能力面では、そうかもしれないし、 そこは否定しないのですが、ただそれは、「一般論、通説」でという前提があってのことです。

馬は、機械ではなく 生き物で、感情もあるし、性格もある。 その精神面を抜きに 調教の良し悪しをいうのは、科学的世界はともかく 現場の感覚にはそぐわないように思います。 (別に私は厩舎ムラの人間ではないけどさ)

3~4歳のころの、ダンスインザムードや、コスモバルクを思い出せる人間なら、 「ビシビシ調教をすれば、休み明けで結果が残せる」なんて簡単には言えないでしょう。急に仕上げてしまうと、精神的に高ぶりすぎてしまい 結果が出ない馬は、少なからず存在します。

ディープインパクトは、「走るのが好きで、走りたがる馬」であったし、池江厩舎は「休み明けはちょっと足らない仕上がりにする厩舎」であったことを覚えておかなくてはいけません。 宝塚記念から ずーっと実戦から離れ、凱旋門賞ぶっつけのために ビッシリと調教を消化したことも大きなポイントです。

「ディープインパクトが 自制心を超えて 走りたい衝動に 突き動かされてしまう」ことは自然な成り行きなのです。

欧州の論評の意図すること(叩き良化)とは違うかもしれないですが、やはり一度叩いておいた方が良かった気がするのです。

もし用意周到 準備万端だというのなら、一期一会 一世一代の大舞台、あの凱旋門賞で、 なぜ「一度 走らせてみるという選択肢が取れなかったのか」という理由というものは、 きっちりと納得の出来る説明を聞きたいところではあります。

宝塚記念は 優勝しましたが、私は頑固に「やはり仕上がり手前だった」と思っています。(2着 ナリタセンチュリー,3着 バランスオブゲーム との 4馬身差をどう評価するかでも違ってくるでしょうが…)

仕上げすぎない厩舎だからこそ、クラシック3冠や天皇賞は 前哨戦を踏み、立派に結果を出せたのではないか?

ディープインパクトは一度叩いて本番に臨む方が能力を全発揮できる馬」これは結果論のようですが、そう言えると思います。 少なくとも「いつもと違う環境で、いつもと違う調整にしてしまった」ことは危険が大きいものです。 だから、いつものようなパターンで 凱旋門賞も挑むべきだった と思うのです。

本当に、なぜ宝塚記念を使い、なぜ凱旋門賞の前に使わず、それでいてなぜ天皇賞に出走登録? ここからして私は、凱旋門賞の馬主側の本気度などは感じることが出来ません。

なんとなく「天皇賞 春秋制覇」「中距離G1総奪取」「古馬で年度代表馬となって引退」などという色気を持っていたのではないか?と勘ぐってしまうのです。それで検疫やら何やらの 事情を逆算して、ああなったのでないか?

「まぁ、ディープインパクトなら そんぐらい勝てるでしょ。ま、勝てなくてもいいや。 それで、秋の天皇賞,ジャパンカップあたりを勝って、年度代表馬になって引退」 それくらいの甘い考えだったような印象です。 私は ずーっと、どこか中途半端だった感じを持っていました。

「凱旋門賞は3歳馬が優遇されている」ことを知らなかったことはあるまいに、何をいまさら。 それなら「3歳馬が恵まれた賞であることは判っているが、挑んでみたい」と事前に言い放って、後から負け惜しみを言わない方が筋だろうに。 (陣営や騎手は頑張ったと思うけど)馬主側は それだけ認識が甘かった…いや、覚悟が甘かった としか言う印象を持った。

もし、馬主側が 逃げ道(国内G1の勲章・賞金など)に目もくれず、もっと真剣に凱旋門賞一本勝負で挑んでいたら、ディープインパクトはもっと違う結果を出していたと思う。

競走馬の相場として、年内引退は 好判断でしょう。 けれど、競馬という世界、馬と競馬とファンが交じり合う世界での評価としては、微妙なところです。

ディープインパクトの血族繁栄を望みたい」 のと、「もっとディープインパクトに異次元の走りを披露して欲しい」 のと、 ファンの難しい葛藤ですね。


なお、できれば、次の『クラシックと古馬の間に』も併せて読んでいただければ…。

・・・ 続きを読む ・・・


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クラシックと古馬の間に(過去記事)

2006/10/14 08:57 競馬雑記

前記事でディープインパクトのことを書いたのですが、べつに引退自体そのものに怒りとかあるわけじゃありません。

「ディープ狂が 引退で激昂している記事か?」と誤解されるのも嫌なので、私が早期引退をどう捉えているか、(サイトの)古い記事から引っ張ってきました。


2004/11/07

古馬とは、どんな馬がなるのか

先の[キングカメハメハ]の故障引退や、ダービー馬[キングハメハメハ]・皐月賞馬[ダイワメジャー]が嫌った菊花賞の問題、 これらに対して、「競走・興行よりも繁殖を優先したのは問題」「時代遅れで有力馬に嫌われる菊花賞は問題」という批判を、競馬マスコミの方からも見聞されました。 しかし私には、それらが子供が駄々をこねているような違和感が残りました。

そもそも「古馬」っていうのは、どのような存在でしょうか。

  1. 成長の遅い大器晩成型(長距離血統)
  2. 一時期、故障で長期離脱していた馬
  3. 体質が弱く、間欠的・断続的に使われていた馬
  4. 繁殖入りの望みがない、実績的に準一流以下の(牡)馬
・・・古馬とは、これらの要素を必ず含んでいるのでないでしょうか?

しかし、「菊花賞の短縮化・廃止論」などに代表される[スピード化推進]の流れは、 (1)の大器晩成型を減少させる方向に他ならないのです。

また、血の軽質化(早熟化・短距離志向)が、 早い時期(2~3歳時)での能力的選別が早まり、(4)の選別は際立つようになるのです。

また、「キングカメハメハの故障・引退」で[古馬の貧弱化]を憂う向きもあるのですが、 現実問題として、「故障していたから古馬になって活躍する馬」という(2)のパターンも多いのです。

「故障で古馬の貧弱化」と同時に「故障が古馬を生む」という皮肉な現実があることを認識できていない、理想論だけの人が多い気がします。

ここで誤解されて欲しくないのは、私は故障歓迎ということではないのです。 むしろ故障は避けて欲しい、故障するまえに放牧して欲しいと思います。

ただ、若い時期から繁殖入り有望な超一流の馬で古馬まで活躍した例として、どんな名馬がいるのか? 故障長期離脱の無かった超一流の「無事是名馬」なんて、現実としてどのくらい居たというのか、教えて欲しいと思います。。

実績のある若い馬が古馬になってまで無事に活躍してくれるなんて、 相当に体質が強くて「引退するキッカケを失った馬」という恵まれた状況でしか考えられないのです。

クラシックとは、血統配合・馬産のためにある

ここでしつこく繰り返しますが、

クラシックという「血統のスポーツ」の甲子園に重きを置けば、 素質馬の選別が早い時期に消化され、古馬戦線が手薄・レベル低下になる作用が働く。

従来、その作用に対する反作用力を生むもの、引退を牽制し古馬戦線を保持する要素が、 中長距離血統のような成長速度の問題と、 体質的・状態的な問題というものだと思うのです。

この部分をどう考えているのか・・・という全体的な観点もなく、 「国際的なスピード化の流れに合わせて、菊花賞など長距離戦を見直せ」 「繁殖面を重視し、故障を生み、早期引退という状態は問題」 「古馬戦線に面白みを欠き、日本競馬としての興行的に問題」 など、個別の問題に、場当たり的な理想論は、現実として何ら意味がないように思います。

ファンとして、 (キングカメハメハの例のような)現在の、期待馬が次々と引退する傾向する状態に不満があり、 また競馬売り上げ・興行面で問題というのは、理解できます。

ただ、この問題の根源は、現在の「早熟馬短距離優遇」の施策状態であって、 また「早熟・早期引退」を促すような「血統の配合育成ゲーム」という古い英国金持ち競馬の名残が残している問題だと思うのです。、

ならば、その問題の解決調整は、JRAなどの問題ではないでしょうか? ファンとして、競馬がつまらないというのは、興行的な問題であり、JRAの責任の問題です。 よって、引退を決定した馬主や厩舎・調教師に対して以上に、JRAに向けた批判・提言があるべきだと思います。

そして敢えて、ファンの側に問いたい。

  • 3歳の「クラシック」とは、馬券を買う立場の競馬ファンである貴方にとっては、何ですか?
  • 「競馬の距離短縮化」って、早く終わるレースで競馬が面白くなるのですか?
  • 「若い時期から超一流馬として活躍した馬に、早期引退させない方法」って何かありますか?

当たり前のように思っていた死角にこそ、問題の根源があるような気がします。


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【秋華賞】調教通信

2006/10/15 02:54 調教診断通信

ぬいぐるみS - テイエムオーシャン(第6回 秋華賞)テイエムオーシャン(第6回 秋華賞)Sサイズ 遅くなりましたが、秋華賞の調教評価です。 う~ん、今さらながら調教を診るって難しい…と言ってみたり。 深夜にヒッソリと調教を診ていると、ウトウトと眠むり堕ちそうになります。

ぬいぐるみS - エアメサイア(第10回 秋華賞)エアメサイア(第10回 秋華賞)Sサイズ 一応、調教の評価は、 優◎ 良○ 稍良△ 平凡+ 疑問▼ という順位で付けております。 ただ、これが評価の全てではないですし、調教の感想は コメントとして付けております。 (なお、☆は激走が有りそうな不気味な穴馬、#は能力があっても不安を感じるキルトクール馬。)

  1. キストゥヘヴン「この馬の調教の設計は重みに欠け、ペース対応力に不安。」
  2. ソリッドプラチナム「力の要る厳しい調教で勝負を賭けている、馬体の減りには注意。」
  3. タッチザピーク「栗東坂路の終いは出走馬一番の迫力、浅い調教の馬では距離が長いかも。」
  4. シェルズレイ「状態は好調、気性の問題は解決しておらず 先行必至か。」
  5. フサイチパンドラ「一叩きし、一週前追い切りで体制充分。」
  6. ブルーメンブラッド「距離延長は問題無し。併せ馬で教育していない点は 控える競馬を諦めたか。」
  7. シークレットコード「調教は良い感じ。ただ、マイル以短の馬の調教という感じがする。」
  8. ホウショウルビー「叩いたものの、良化している気配は感じない。」
  9. アドマイヤキッス「調教での動きは良いし、指示に従う賢さは信頼性を増す。」
  10. ヤマトマリオン「気力気合が充満、この馬を乗りこなす技量が騎手にあるかどうかが鍵に。」
  11. キープユアスマイル「前走33.4の上がり時計は優秀。調教は普通に良い。」
  12. カワカミプリンセス「能力の高さも調教の量も良い。調教本数に違和感があり、馬体重の点検を。」
  13. サンドリオン「勝負を賭けての厳しい追い切りで、内容はしっかり。」
  14. ブロンコーネ「仕上がり良好。あとは能力の問題。」
  15. ニシノフジムスメ「追い切り終いは迫力の時計。ただ、その迫力が調教良化気配に結びつくかどうか。」
  16. アサヒライジング「調教本数はしっかりしていて仕上がり良好。ただ、ピリッとしたものがなく、叩きあいやキレ勝負は厳しいか」
  17. トシザサンサン「仕上がりが何とか間に合った、いきなりでも走りそう。あとは能力と展開次第。」
  18. コ イ ウ タ「率直に言って、G1で通用するほどの気配は感じない。」

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ディープ凱旋門賞(1.5)帰国後について私的邪推

2006/10/15 09:06 「競走馬」個論

『ディープインパクト凱旋門賞(1)一世一代の勝負に出なかった馬主の甘さ』について、追記

(1)天皇賞の登録
東京競馬場の検疫施設を使うために、偽りの出走登録との噂。
馬主としては、年内は無事穏便に過ごすことが最優先のため、馬主は ディープの状態と出走には神経を使うはず。
(2)海外に売却した可能性は?
…これは推測が難しい。この馬主の行動形式からすると、金額が折り合えば可能性はあったかも。
「日本国内の競馬関係者・ファンの批判を猛烈に浴びても、割に合う それ相応の金額(100億円?)」なら、売却はありえたかも。(「サンデーサイレンスの血を国際的な血統にする」だとか「世界のホースマンに血を還元する」だとか何とか言い訳して)
ただ、その金額には「究極のお金持ちが、究極の馬から、究極の血統作りを進めている」あのゴドルフィンぐらいしか相手がいない。
しかし、それも凱旋門賞3着で「世界最強馬!? ⇒ 世界でまぁまぁ通用する日本仕様の最強馬だった」と評価落ちしてしまって、究極好きのゴドルフィン陣営としては50億円でも買う気が無かったかもしれない。
そこで咄嗟にシンジケートを組み、50億円で利益確定することに?
(3)年内出走は どうか?
偽りの故障表明で引退も選択肢にあったかもしれないが、痛い腹を探られるような立場に立たされるよりか、年内引退という猶予期間(沈静化期間)を設けて、国内のあとは賞金稼ぎに徹するところか。
ただ、国内のG1戦線も そう甘いものではない。一応、負けても「海外遠征の疲れ」という絶好の言い訳が存在するが…。
とくに、ジャパンカップが問題である。 もしも、シロッコやハリケーンランが招待されて、後塵を拝すことになれば、「凱旋門賞は3着とはいえ、シロッコやハリケーンランには先着した」という最後の言い訳が崩壊してしまい、ここでディープインパクト神話は 大きく瓦解するので、相手馬の出走意思を見て 馬主側は回避したくなるかもしれない。
すると、あとは有馬記念の優勝で 年度代表馬の称号を手に入れての有終の美を飾りたい(最後は良いイメージで引退したい)ところか。
ただし、その間の空白期間は(過去の調教と成績から見て)ディープインパクトの臨戦状態に悪影響が出る危険がある。 有馬記念敗退というとんでもない結末が待ち構えているかもしれない

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ディープインパクト凱旋門賞(2)武豊が信じている飛ぶための「ギア」

2006/10/18 18:50 ディープインパクト論

半月も経っていながら 凱旋門の映像を振り返って、敗因がどうやこうや勝手な理屈を並べている 変わり者のブログです。

あまり まとまりきれていないのですが、時期遅れもひどいのも困るので、前倒しで見切り発車します。

偉そうに書いてますけど、あくまで一競馬ファンの私の勝手な理屈ですから…、そこはご理解ください。


重要参考人 武豊騎手の証言より

武豊の競走後のコメント ・・・ただ、直線を向いてからハミをグッと取らなかったですね。 いい走りはしていましたが、ギアが一段上がらなかったという感じです。 馬の状態は良かったけれども、何か難しい問題があったのかもしれません。・・・

これが、レースのディープインパクトを最もよく知る人物の証言です。 ディープインパクトの敗因を考える上で、この武豊騎手がしばしば表現に使う「ギア」という彼の用語を考えなくてはいけません。

これは面白みに欠ける話なわけですが、この「飛ぶためのギア」を踏まえておかないと 、ディープインパクトが「飛ばなかった理由」が説明しづらくなります。

そこで今回は、「ギア」について私見を 述べてみたいと思います。

馬に「ギア」はあるのか

さて、この「ギア」の本来の意味ですが、 自転車や自動車のギア(チェンジ)に比喩したものであることは 言うまでもないでしょう。

そこで「馬の走りにギアなんてあるのか?」ということです。 馬は歯車で動いているんじゃないぞ…なんて嘲笑があるかもしれません。

実は、私たち人間にも ギアのようなものがあります。

まず、「緩い歩き」モードがあり、そして「早歩き」モードがあります。 「緩い歩き」から「早歩き」は 意識して 意思のスイッチとフォーム(重心を前に移動させる)を変えることによって移行します。

さらに早くしようとすると、「緩い走り(ジョギング)」となり、フォームは完全に切り替わります。 そしてもう一段階あげると「走り(ランニング)」、 そこからさらに上にするには ハッキリと意識的に無酸素運動にモードを変えて「駆け(ダッシュ)」

このように、生物の走行には、階差的なものがあり、モードのようなものがあることは、 別に奇天烈な話でもありません。

また、馬にも 種類があります。「速歩」「襲歩」 と日本語(漢語?)で記述されることもあれば、、 それらは「ダク」とか「キャンター」とか「ギャロップ」と横文字で表現されることもあります。

それらは説明しても判りづらいので、馬の歩くときや走るときの音を表現してみましょう。

  • 「パカポコ パカポコ パカポコ♪」
  • 「パッコッ パッコッ パッコッ ♪」
  • 「パカラッ パカラッ パカラッ♪」
  • 「ダダダダ ダダダダ ダダダダ!」
…ほら、こうすると 詳しい理屈は判らくても、 馬の走りには、速さと関連した段階が幾つか存在するということに充分 納得できると思います。

しかし、武豊の表現する「ギア」は、こういうこととは違うかもしれませんが、 ここで言いたいのは、ディープに限らず、私たち 動物には「走りに段階(幾つかのギア)があることは自然なこと」ということです。

手前を切り替える

ほかにもギアチェンジの構成要素になるのが、この手前の切り替えです。

凱旋門賞のレースでも、ディープインパクトはゴール直前で手前を切り替えて、一時 レイルリンクを差し返そうとしています。

使い古した手前から、逆側の回復した手前に切り替えると、スピードがグンとあがって見えます。

ディープには3つのギアがある?

ディープインパクトのレースを思い返してみましょう。

ディープインパクトのレースを見ていると、大きく3つの速度の段階を感じます。

「普通に馬群後方で追走するとき」、「手綱を緩められ 捲くりに入ったとき」、「直線で 速度全開にしたとき」、この3つ。 人間で言えば、ジョギング、ランニング(助走)、ダッシュ…というところでしょうか。

この馬が凄いのは、この2速目に入った途端に「スーーーッ!」と流れるように見事に捲くるところ。 ここが観客も「ゥゥァアアー!」と盛り上がる このスター性なのですが。

そして最後のギアに入れると、「ウォンウォン」と唸りを上げるような凄まじいスピードに入ります。

ディープインパクト考察(1)で述べたように、ディープインパクトの凄いところは 2速目と3速目が共に優れている点。 切れ味だけなら他にも優れた馬はいるのですが、ディープインパクトは とくに2速目の性能が目立っていて、これが捲くり戦法の底力でもあります。

最高速のギアに入れるには

さて問題は、最高速のギアが入るかどうか、それはどこで決まるのか?という点です。

私なりの答えをごく簡単に言ってしまえば、状態が良好で、それまで無理のない走りをしていることです。

たとえば私たちが、マラソンをしていて ラストスパートを掛けようとしたとしましょう。

もし スタミナが残っていたとしても、そのときオーバーペースで息も絶え絶えの状態であったら、ラストスパートは まず掛かりません。

また 下り坂などで 脚のスピードが自分の制御範囲以上の動きをしてしまっていたら、スパートは難しいでしょう。

もちろん体調不良で代謝機能が完璧でない状態ならば、理想とする高速度の運動は難しいでしょう。

さらに、実際のマラソンレースなどを観戦していると、選手の駆け引きなど精神面の状態も スパートの性能に左右するようです。出し抜いた選手と出し抜かれた選手とでは、疲労の影響に差が有るのかもしれません。

スパートの駆け出しには、走り高跳びのような自分のリズムとタイミングが必要となります。差し追い込み馬が直線手前で息を入れることがありますが、これは この「スパートタイミングを作るための充電タイム」なわけですね。

最高速のギアを生かすには、「自分が理想とする状況(スピード,スタミナ,戦況など)であること。心身ともにスパートを掛ける余裕を保持している状況」が必要だということです。

ギアはどこへ行ったか?

では、なぜ そのギアが入らなかったのでしょうか?

もしかすると、武豊騎手は本当は判っているのかもしれません。 というのも、今回、私なりの敗因を探り当てたとき、 彼のコメントの中の「状態は良かったけれども、何か難しい問題が」…という言葉に改めて接して、これが実に言い得て妙な言葉に見えたからです。 これは彼の精一杯の表現だと感じました。

(私が推測している)そのギアの入らなかった理由については、 次回から2編「シロッコの陽動作戦」「息をもつかせぬ消耗戦」という感じで述べてみたいと思ってます。


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ディープインパクト気管拡張薬の検出

2006/10/19 20:13 競馬雑記

まったく、凱旋門賞の回顧が書き終わらないうちに、こんな事態になってる。 日本競馬史級の事件になっちゃったじゃないか! (-д-#){なにをやっとんじゃ!


JRAwebsite ディープインパクト号に関するお知らせ
2006/10/19  10月1日(日)の凱旋門賞に出走し3着となったディープインパクト号の禁止薬物に関する理化学検査において、同馬の検体から禁止薬物(イプラトロピウム)が検出されたという報告を、フランスの競馬統括機関であるフランスギャロから受けました。 (後略)

イプラトロピウムってのは、喘息などで用いられる気管拡張薬。

私は気管拡張薬というと、中国の陸上選手団『(マー)軍団』を想い出す。 陸上、とくにマラソンなど長距離で活躍した選手グループであったけど、これの裏には気管拡張薬のドーピングがあったといわれていたよねぇ。

はっきり言って、検査の間違いでもない限り「言い訳できない」薬。

ステートジャガーのカフェインとかなら 何らかの形で摂取してしまう薬物なんだけど (緑茶やコーヒーにも入っているくらいだし)

ディープを褒める記事の多い私ですが、薬物名を(抗コリン薬と)聞いて 私は正直、こう思った。 「意図的なドーピング」だと言われても仕方ない。日本競馬史上の汚点

過去の日本でも使用していた可能性はあると思う。 (情報が少ない中であるけれども、 今の段階では)フランスでも 日本の延長上で使ったとしか思えない。(過去に使ったことのない薬を 外国で使おうとするなら、禁止薬物なのかどうかチェックするのが自然の流れ。それが無かったとするなら、過去に日本で常用していた可能性はある)

なにはともあれ、「普通には有り得ない禁止薬物を、意図的にディープインパクトに吸入させた」のであれば、 悪質なドーピングというしかない。

それが禁止された薬物だと 知っていたか知らなかったか …なんていう問題は、水掛け論であるし、弁解として相手にはされない。

とにかく、ディープインパクトにどういう経緯で与えたのか、真相を突き止めて公表して欲しいと思う。


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【菊花賞】調教通信(上位人気馬)

2006/10/21 15:49 調教診断通信

えぇーっと、菊花賞です。

ま、色々とあって、なぁーんかテンションが上がらない状態ですが、まずは人気サイドだけでも見てみました。

もし、ほかの馬の調教も見れたら、同じエントリーで加筆していきますよん。

今年の菊花賞は、調教の気配からすると、あんましレベルが高い気がしません。 一強世代と言われたディープインパクト世代の菊花賞(のディープ以外の有力馬)とあんまし変わらないレベルの勝ち負けになりそうです。

  • 距離評価(スタミナに関係する)/時計評価(スピードに関係する)
  • メイショウサムソン(88/82)「前走と同じような気配。人気馬の中では秀でた気配だけども、例年のレベルからすると普通の有力馬クラス。救いは菊花賞への適性の高さ。」
  • ドリームパスポート(78/84)「ひたすら切れ味を研ぐ調教。ただ一息で走りきるような馬なので、展開がバラけると追い込みが苦しいかも。舌を越している点なども ちょっとした心配」
  • アドマイヤメイン(80/80)「意欲が増している感じは良い傾向。時計としては 地味で平凡。」
  • マルカシェンク(84/82)「追い切り自体は あまり良化しているようには感じない。それは前走で仕上がりすぎたかもしれないし、あるいは長距離戦ならではの限界仕上げゆえの地味さなのかもしれない。パドックで点検を(馬体減だけでは判断せずに、気合や目つきなどとの兼ね合いで)。」
  • フサイチジャンク(82/79)「ゆったりゆったりした追い切り。この馬は 差しのような器用な競馬は難しそうだが、先行早目の仕掛けで行けば、意外な粘りを見せるかもしれない。」

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動物好きの独り言(サラブレットって)

2006/10/21 20:18 競馬雑記

今回は私個人のチラシの裏なので、ヒッソリと放置プレイでお願いします。


サラブレッドが欠陥動物というほどの人造生物では無いと思うんですけど。

一方で、競走馬が薬を必要としているのは、人間が金銭や風邪薬を必要としているレベルではないのかなぁ?と思うんだけどな

「生きていくのに必要な 必須アミノ酸の幾つかを自力合成できない生物」の人間は欠陥生物で、 「花粉仲介する虫が居ないと受精できずに種子が作れない 虫媒花」も欠陥生物で、 「キツツキの開けた穴が無いと、巣が作れず繁殖できないムササビ」も、欠陥生物だぁ~という人は居ないでしょうし。

狭義に受け取っても「交配や分娩の完全な自主性」が生物の完全性の指標となるのか、例えとして ちょっとどうなのかな?と。 (サラブレットの全てが先天的(遺伝的)に自然分娩不可能ってわけじゃないっしょ)

医師が居ないと出産もできない民族で、帝王切開で出産経験した女性陸上選手とかいるから 日本人は生物として欠陥なので、薬でもやって調整するのは しょうがねぇ・・・とは言わないでしょ。

人間が欠陥生物だから「競技の後で 痛み止めやら疲労回復薬や酸素吸入をする」のでしょうか?

自主分娩の成功率と生物の完全性と薬物の使用を直結させるのは疑問だなぁ。

交配は生物として必要な作業だけど、交配さえ可能な生体なら その過程で別に他の生物の助けを借りるのは そんな異常な存在とは言えないと思うし。

そりゃ、人間が体外受精の作業を施して 子宮に注入しないと妊娠しないで、種も存続できない…っていうSFレベルになってくれば別だけど。

薬物は 人間さまのご都合で使う代物。別に薬が無いと生物として生きていけないというレベルではないと思うのですが。

サラブレットが人間の存在無しで生きて行けないことは、欠陥でも何でもないと思うなぁ。「進化と適応化」の形態の一つに過ぎないって感じ。

広い意味で「共生」であり、人間に恩恵を与えることで 種の保存の保障を得ている「家畜」なわけだよね。

ま、「薬でも使って調整しないと サラブレットとして使えない」って意味だとしたら、それはわからんでもないんだけど、「サラブレッドなんか 人間が居なくちゃ生きていけない異常な生物なんだから、薬なんかポンポン打ってやるのは当たり前だろ」って感じのは どうなんだろうか?

ちょっと気になったので、書いてみた。


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【菊花賞】調教通信(全出走馬)

2006/10/22 09:46 調教診断通信

午前3時が過ぎて やっと調教を見終わりました。仮眠を取って、書き上げたので、遅くなりました。

評価順位:◎優> ○良>▲稍良>+並>#疑

調教通信

  1. トーホウアラン…骨折明けですが、調教の構成は完璧で 追い切りも上々。
  2. ミストラルクルーズ…叩き良化で 切れ味が増している。
  3. シルククルセイダー…芝適性は悪く無さそう、むしろ初斤量か。
  4. タガノマーシャル…長距離適性がありそう。気になるのは、長距離で530kg台の巨体がどうか。
  5. アドマイヤメイン…稽古駆けしないせいか、時計は平凡。前走より時計を縮めているし、悪くは無いと思う。
  6. ネヴァブション…速い時計は出しては居ないが、スタミナが強化されていて、長距離戦として不気味さはある。
  7. マルカシェンク…叩いたことで良い追い切りが出来た面はあるが、実質的な良化は さほど感じない。
  8. マンノレーシング…調教の強化でどこまで上積みがあるかどうか。あまり菊花賞向きという感じはない。
  9. インテレット…実質的な追いきりは一週前。平凡な印象。
  10. フサイチジャンク…渋とい走りが出来そうなタイプで、距離延長は歓迎材料かも。
  11. トーセンシャナオー…それなりの能力はありそうなんだけども、あまり長距離向きという感じはしない。
  12. メイショウサムソン…いかにも菊花賞馬にふさわしい調教。それゆえに、これまでのように長距離馬らしい前々の仕掛けで3冠を。
  13. ドリームパスポート…切れ味を高める調教。ただ、休み明けから馬が変わった感じもあり、気を急いているかもしれない。パドックで異常な発汗や気合の入りすぎ、大幅な馬体重の減少にはチェックを。
  14. アペリティフ…この渋いズブさは長距離の方が合いそう。ただ、調教量に不満を感じるので、馬体重が変に増えていないことが条件か。
  15. アクシオン…追い切りで終いがダレてしまったのは、あまり良い印象ではない。
  16. トウショウシロッコ…切れ味だけならG1級の気配。だけども、この距離では根気負けの恐れも。とにかく展開次第では波乱を生むかも。(この★は評価順位的に○と▲の間と)
  17. パッシングマーク…前走は能力を発揮できていないとは思うが、あまり菊花賞向きという雰囲気も感じない。
  18. ソングオブウィンド…一気の距離延長に対応できるような感じはしない。
  19. RAKUTEN MALL


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[運営メモ]ちょっと休刊と ちょっと薬物のことと

2006/10/22 22:47 運営メモ

菊花賞 勉強不足の祟りかな

菊花賞の結果は、私の調教の不勉強を示した結果でしょう。 信じてくれてた方が居るのなら ほんと、申しわけないと思ってます。

調教通信は、ちょっとの間 お休みいただいて、勉強し直したいと思ってます。

競馬の女神様は、不勉強の怠け者をいつまでも許してはくれないのですね。

薬物と 書き飛ばしと 反省と

JRAのコメント発表だけのソースだけで あれだけ書き飛ばした拙速さは、 問題だったかな…と。(そのときのネタは 薬物の名称だけしか見当たらなかったから)

私なりに この薬物の検出の経緯の推測は試みておりますが、今再び 勇み足してもアレだし、 時間が経てば それなりの材料も出てくるでしょうから、 それは凱旋門賞の回顧のあとで考えて書けばいいかなと。

やっぱり、薬物の目的と過失性の証明は難しいもので、検査に引っかかったら一方的に立場が悪くなり、その弁解が通じるかどうかは相手国の姿勢次第でもあって、だからこそ 管理責任って厳しいものだなぁと言う意味だと言い訳してみたり。

「フランス人の過失によるものだ と当のフランスの競馬機関から 言ってくれるのを待っているから、池江厩舎は沈黙を守っている」…ということを期待しながら。

ま、それでも…

これを幸いというのかどうかは判りませんが、認知度の低めってのは、救われているのかもしれないなぁ。と小一分間。

ディープの薬物騒動で、関心と評価は低くなるかもしれませんが、凱旋門賞の回顧はしておきたいなと。

まぁ、一般には、薬物騒動で出てきた「治療目的=体調不安or喉鳴り」が敗因の既定理由になって 終わっていることなのかもしれませんが…。(それも本当かどうか まだ…)


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ディープインパクト凱旋門賞(3)ファーブル厩舎の「カミカゼ作戦」

2006/10/24 23:53 ディープインパクト論

前書き

始めに結論を言ってしまいましょう。 おそらく…ファーブル厩舎は当初から「凱旋門賞は、レイルリンクを勝たせるつもりでいた」のです。

シロッコハリケーンラン、そして 日本のディープインパクト、 この3頭の出走に、出走回避が相次ぎ、とうとう出走頭数はわずか8頭に。

「ファーブル厩舎」対「日本のディープインパクト」 という構図になりました。

ここから前後編の形で、ディープインパクトの最大の敗因へと切り込んでいきます。今回は前編です。

っていうか、いつのまにか、JRAの凱旋門賞の動画が途中カットされちゃっていて、距離とか検証できないじゃん! ほかの枝葉末節なことを混ぜ込んでおいて、レース本体の映像をハショるとは、JRAは愚かですね。
ともかくディープバカの記事なので、電波ゆんゆん匂ってくるかもしれませんが、まぁそこはご勘弁を…。

(前書き部分のみ、10/25 19時改筆)

先頭に祭り上げられたディープインパクト

成長と共にスタートが上達してきたディープインパクトは、ゲートが開くと 良いスタートで駆け出します。

しかも、他の馬は 走りを抑え気味にしたため、それからディープインパクトが押し出されての先頭となってしまいました。

ここでディープインパクトが先頭になった原因、他馬が抑え気味なのは、 ロンシャンの起伏激しい2400mということで、ここは無理をしないことが欧州競馬の基本則(セオリー)なのでしょうか。いや、それは敵の策略の始まりでありました。

ここで武豊は 先頭のこの位置取りを良しとしたのか、そのまま先頭で競馬を進めます。 コメントでは「想定していた」ようです。

このいつもと異なる先行策には議論はあるでしょうが、私の考えとしては「必ずしも悪い判断では無かった」と思います。

折り合いに関しては 調教で気性の成長を信じていたでしょうし、 スタミナを要するフランス馬場の起伏激しい2400m、 そして59kgという初めての重い斤量。

せっかくの先頭好位という優位な位置取りを無駄にせずに利用しよう…それは納得できる理屈です。 私も先行策を見たとき、驚きはしましたが それは問題無いと思っていました。

ただ、結果論として、先行策は「計算としては正しい答え」であっても「戦略としては危ない選択」でもあったのです

しばらくして、外から一頭 アイリッシュウェルズが、ディープインパクトに代わって主導権を取り、 ディープインパクトは それにも動揺せずに、内側 二番手でリラックスして進めます。

シロッコの挑発

向こう奥の森のなかへの上り坂、残り1500m地点。 ついに、ファーブル厩舎の刺客 シロッコが動き出します。

ディープインパクトのすぐ外側から、シロッコはまるでディープインパクトを舐めるように、ゆっくりゆっくり交わしに掛かります。

すると、ディープインパクトは まるでシロッコを睨みつけるように横を向き、そのまま併走状態になりました。

挑発的なこの仕掛け、おそらく ここでディープインパクトの闘争心に火が付いてしまったのだと思います。 (生中継で見ていた私は、このとき やばい!と思いました)

このとき、武豊は 危機感を覚えたと思います。このままだとシロッコとの競争でゴール前に燃え尽きてしまう…と。

そこで武豊は、手綱を引いて シロッコの後ろにつけます。 これがコメントで言う「外へ出した」場面だと思うのですが、それは「想定外」の「咄嗟の機転」だったのではないでしょうか。

それにしてもシロッコは まだコース半ばであるというのに、ペースを上げて、前のアイリッシュウェルズに追いついていまいます。

シロッコにとって、この凱旋門賞は「勝つため」ではなく、「ディープインパクトを潰す使命」を持っていたのでした。自爆的なカミカゼ作戦だったと思います

ハリケーンランまでもが捨て駒だった!

しかし、映像を改めて見てみると、もっと驚くようなことが見つかりました。

このシロッコの交錯劇と同時に、ハリケーンランの騎手までもが手を動かしているのです。

そしてシロッコディープインパクトを交わしきったあたりから、代わって ハリケーンランディープインパクトを挑発し始めたのです。

残り1500~1200m地点というのは、仕掛けとして あまりに早い。 ここで仕掛けて馬体を併せ続けるというのは、両馬とも自滅しますから 普通じゃないと思います。

しかも2頭だけが計ったように同時に動いて、ディープインパクトに馬体を併せ、連携して執拗に挑発を続けた2頭。

とうとう、ディープインパクトは口を割り、頭は揺さぶり、闘争心で狂おしく走り始めてしまいます。

そんな攻防の一方で、ファーブル厩舎 優勝予定馬のレイルリンクは、そんなディープインパクトの後ろをピタリと静かにマークし、虎視眈々と仕掛け時を狙っていたのです。

凱旋門賞に対する 老獪ファーブル厩舎の執念

ファーブル厩舎は、意図的にディープインパクトを揺さぶる作戦を使ってきたということです。

しかも、武豊がマークしていた シロッコハリケーンランが、実は両馬とも(おとり)であったのですから、これは相手が一枚上手だった。

さらに悪いことに、前にシロッコアイリッシュウェルズと激しい先行)、横にハリケーンランディープインパクトと鍔競り合い)、マークしていた2頭が前では、武豊のペース感覚はその2頭に合ってしまい、狂わされやすくなります。

あのシロッコハリケーンランを、ディープインパクトへの自爆攻撃(カミカゼ アタック)に任じ、未来ある3歳馬のレイルリンクを勝利に導く……これが、地元 フランスの 名門厩舎 ファーブル師の、凱旋門賞への執念です。

結果から言えば、「もしも…、 いつもの通り、最後方からの競馬だったら、こんな世界的競走馬2頭の揺さぶりなんかには…」とも思うのですが、それを武豊に非難するのは、ちょっと酷だと思います。

それにしても、なんて凄いんでしょう! 逆に言えば、ディープインパクトは 世界的名馬の2頭の捨て身の挑発を蹴散らしながらの3着だったということなのですから。

(10/26-27 馬名のミスなど一部加筆修正)
次回へ続きます

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【天皇賞・秋】調教通信

2006/10/28 19:40 調教診断通信

不調というか不勉強のため お休みするつもりでありました調教通信ですが、嬉しいことに ご要望がありまして 診てみました~。

昨年にあやかろうと、久しぶりに全出走馬の調教指数(斤量補正込み)を算出してみました。

調教の印象

  1. アサクサデンエン87「追い切り時点では前走と変わりは感じませんでしたが、キッチリと追い切って良化しそう。」
  2. カンパニー… 81「前走の後遺症か、ここでビッシリ追い切りが掛けられなかった点は、不安材料ではあります。」
  3. サクラメガワンダー… 83「追い切りの終いの時計良化は見受けられますが、若干の良化があるかどうか という印象。」
  4. ダンスインザムード85+「調教としては前走とあまり変わっていない感じですが、これは不良馬場だったせいかもしれません。前走の走りは評価できると思います。」
  5. ローエングリン87「馬に気合が増した感じで、一変もあるかもしれない気配。しかし、重め残りの心配もあり、馬体重の点検は必要。あと、この馬に善臣って…?」
  6. トリリオンカット… 78「調教の時計は良いですが、これは稽古掛けする馬なのかもしれない。」
  7. スイープトウショウ… 83「それほど良いという気配は感じませんが、牝馬で中2週なので この程度でも良いのかも。」
  8. [地]コスモバルク… 81?「実質追い切りは牧場のため詳細不明。門別の追いきりは単走弱めのため平凡」
  9. インティライミ89「追い切り時計は冴えが無くても、濃密な内容の調教だと思います。」
  10. スウィフトカレント… 86「前走よりも実質的には追い切り時計は良化しています。」
  11. ファストタテヤマ… 80「指数よりも実際には冴えていると思います。ただ、脚の使い方が難しそうな馬ですね。」
  12. ハットトリック… 78「ん~、あまり変わっていないと思うのですが、ビッシリやっていないだけに 底が見えないんですね。一変が有り得ないというわけでもない…けど、変わりそうな気配も無い。」
  13. オースミグラスワン… 82「叩いて叩いて、徐々に変わってきた感じ。反応が遅めで大型馬にしては、11秒台で動きが立派。」
  14. ダイワメジャー… 85「落ち着いてきたと思ったら、以前の勝負根性が戻ってきた感じ。これが良いほうに向くか 悪い方向(掛かり癖)に向くか。鞍上がアンカツか…。」
  15. アドマイヤムーン… 84「終い重点で切れ味の鍛錬。一応、或る程度のペースには対応できそうですが、調教内容を見ると ペースの速いままの決着の時計勝負は辛いところか。」
  16. グレイトジャーニー… 84「状態は前々から良いのですが、結果が出せない。馬の内面の問題なのか、騎手の技量不足の問題なのか…。」
  17. ローゼンクロイツ… 78「あまり変わっていない感じ。リラックスして走っているようにも見えるし、それはいいところか。」

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